「ソアラシステム」は2種類の機器を
備えています。
ソアラシステムには2種類の機器を備え、使用目的によって使い分けができます。
ストレッチャーとこれを移動するための担架がセットになった介護用寝位式特殊浴槽を基本として、温度制御手段を講じた温調ユニット、循環ポンプ、生体モニター、直腸用温度プローブ(3mm素子白金測温抵抗体)を組み込み、浴槽内水温、直腸温、脈拍、酸素飽和度(SPO2)等のデータインプットと、直腸温モニターから温調ユニットへのアウトプットを行うコンピュータを併せた一連のシステムで、プログラムに従って、基本的に自動運転を行います。
実使用湯量は420リットル、温水はマイクロフィルターを通して循環し、槽内側4箇所のノズルから毎分75リットルの噴流が発生して浴槽内の温水を対流させる。水温は42℃を超えない設定が施され、オプションとして人工炭酸泉装置(Pure BubbleシリーズPB-350、キタコーポレーション株式会社)を装備しています。
分離型車椅子を備えた介護用座位式特殊浴槽を基本として、ストレッチャータイプ同様、各付属機器を備えます。実使用湯量は360リットルで、淡水のみの使用です。
通常は水道水を使用し、浴槽内への給湯量に応じて一定の比率(1 ppm)で次亜塩素酸ナトリウムが自動添加され、殺菌処理を行います。満水になった後、最終濃度0.005 %のアスコルビン酸を添加して、残留塩素を除去するとともに、酸化還元電位を調整することをおすすめしています。
ストレッチャータイプにて高濃度炭酸泉(1,000 ppm)を用いる場合には、温調ユニット内の貯水槽に二酸化炭素(CO2)ボンベよりCO2ガスを供給し、温調ユニットからの温水に混じて約30分で溶存濃度1,000ppmの炭酸泉を調製します。